ある夏の登山で帰りのバスの時間が迫っていた時、ハイペースで下山したのが原因で膝を痛めた。もともとO脚と扁平足だったのが災いし「腸脛靱帯炎」になった。膝の外側が痛み、ひどい時は階段を下るときに激痛が走り、歩けなくなったりして非常に困っていた。
そして痛み止めや湿布では根本的な解決にならないため、登山を諦めるか～という所まできていた。
しかし知人に教えてもらった「BIKEFIT」とネットで探した「Formthotics」と出会い、膝痛と上手く付き合えるようになった。
登山の下りで発症
痛みが出てからというもの、休憩を多めに取ってストレッチをしてなんとか日帰りハイキングをこなしていたが、下りで膝を使いすぎると痛みが酷くなった。ソロであればいいのだが、大抵グループで登るため迷惑がかかってしまうので、グループでの山登りを諦めようかと思っていた。
ロードバイクに乗るようになって
他のスポーツに比べ膝の衝撃が少ないということで、ロードバイクに乗り始めた。昔、MTBやBMXを乗っていたのでロードバイクの軽さとスピード感が楽しかった。しかしこちらも距離が伸びると、あの膝痛が現れた。早い時は40kmくらいで右足が痛み出し、その後左足も膝の痛みがでて最終的に漕げなくなることがあった。仕方ないので輪行で帰るが、駅の階段がムチャクチャ痛くてシンドかった事を、今でもはっきり覚えている。
膝痛対策１ 「ロードバイク用 BIKEFIT（バイクフィット）」
これからも登山や自転車を楽しみたいので、ネットや知人から情報を収集していると、ロードバイクに乗る友人が「カント調整」をすると膝の痛みがなくなると教えてくれた。（この友人も同じ症状だった）
足の裏の内側（土踏まず側）を高くすることで、膝を曲げたときに真っ直ぐに下りるようになるため、膝の外側を通る腸脛靱帯を痛め無くなるとのこと。ちなみに自分は裸足で平行に立ち屈伸すると膝が内側にいく。
これは試してみる価値があると考え、ロードバイクのビンディングにカントをつける「BIKEFIT（バイクフィット）」を購入してみた。
プラスチックのプレート8枚入りで、１枚挟むと1mmのカントが付く。（ワッシャーとかで自分でも作れそうな気もしたが）
PSDペダルを使っていたので「クリートウェッジ 2つ穴用」を購入してシューズに何枚かセットし、実際に走ってみると・・40キロ走っても膝通が出ない！80キロ走っても痛みがでない！！これにはびっくり。たった数ミリのカントでここまでの効果がでるとは思っていなかった。しかも膝が真っ直ぐ下りてる感覚があり、いつもよりペダルに体重を乗せられるのが分かった。
結果、左右４枚を使うことでペダリング時の膝の不安が消え去った。
汚い写真で申し訳ないが、結構走るとずれてくるが、カント角は健在で痛みは出ない。
クリートをつけるネジはカントで高さが変わるためBIKEFITに付属するネジを使った。
膝板対策２「登山用 Formthotics（フォームソティックス）」
カント角をつけることで膝痛が出なくなることがわかったので、クリートが無い登山靴でも使えるインソールを探した。Amazonで物色していると「ランナーの膝痛対策に〜」と書いてあった「Formthotics（フォームソティックス）」を発見。メーカのウェブサイトを見てみるとまさに求めているものだった。
「フォームソティックス Formthotics Sports インソール Run Dual 赤」をAmazonで購入して試しに日帰りハイキングに行ってみると、、これまた痛みは出なかった。翌日も痛みがでないのでうまく矯正されたのだと思う。
カント調整最高。
ロードバイクのペダルを「SPEEDPLAY（スペードプレイ）」に変えた際にSPEEDPLAY用の「BIKEFIT（バイクフィット）4穴」をつけたのだが、どういうわけか、膝痛が出てしまった。
カント角神話が崩れるかと思ったが、登山用に持っていたFormthoticsをビンディングシューズに入れて走ってみると、膝の痛みが出なくなった。なぜクリートだとダメだったのか不明であるが解決したので良しとする。
SPEEDPLAYはネジを締めすぎると嵌りにくくなってしまうため、すこし緩めな気がしたが、そこに原因があったかもしれない。
最終的にインソールで対応する方法に落ち着いたが、BIKEFITはSPDペダルでは、今でも使い続けている。
横から見ると土踏まずのところが盛り上がっているのがわかる。商品ラインナップとしてサイクリング用もあるのだが、値段が結構高いので登山用を流用して使っている。インソールがいつか「ヘタる」はずだが、ダメになったらまた買いたいと思う。
治療ではないが脚を「矯正」することで膝痛と付き合える方法があった。
ただ、普段履きのスニーカーに入れて試してみたが、これは合わないらしく膝は平気だが足の裏に違和感があり少し痛くなったので運動以外で使うには他のシリーズを試す必要があることが分かった。どこかで試着できないか探してみることにした。